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あこぎ屋別館 【日々でっち上げ】
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決戦に備えて
 は聞いてるぜ・・・

 男は、アタシの姿を見るなり親しげに話しかけてきた。当然、男の顔には見覚えがあったし、何よりここはヤッファだ。何のために危険を冒してまで東地中海を横断し、片田舎のヤッファくんだりまでやって来たのか。その理由を考えれば、男に声を掛けられるのも必然のことであった。
 つまりはこの男に会いに来たわけなのだが、そんな事情はおくびにも出さず、アタシは至極平静を装って返答した。

「・・・話ってな何のことだい?」

密会?

「分からねぇならそのまま聞いててくんな。通りすがりのデブの、つまらない独り言さ・・・って、誰がデブだよ!!」
「変わってないね・・・そのノリツッコミ。嫌いじゃないよ」

 照れ臭そうに鼻を掻きつつ、男は素早く周囲に警戒の視線を走らせ、小声で言葉を続けた。

奴さんかなり本気で仕留めにきてるみたいだぜ?アンタこのままじゃ殺られちまうね」
「あぁ、キャノン砲買ったり貫通覚えたりしてるみたいだからね。・・・ったく、旧友相手に大人げない奴さ」
「それだけじゃねぇ、何でも先日、機雷発見を覚えたらしい。アンタの雇った殺し屋も、今じゃ奴さんの犬らしいしな」
「んな、ば、なんだいそりゃ?!」

 寝耳に水な情報に、さすがのアタシも驚きを隠せなかった。だが、あの目付きの悪い性悪陰険女なら考えそうなことだ。どうやら徹底的にアタシを沈めたいらしい。色ボケ殺し屋が寝返ったのは織り込み済みとして・・・しかし、機雷発見は想定外だ。これで、決闘場所に先回りして、あちこちにコッソリ機雷を仕掛けておくという素晴らしい作戦は水に流れた。

「真っ向勝負じゃ万が一にも勝ち目がねぇと思うんだが・・・どーなんだい?」
「そのためにわざわざここまで来たってこと・・・分かって言ってんだろ?」

 意味深なアタシのセリフに、男の顔がニヤリと歪んだ。ニッコリと微笑みを返し、そして言う。

「アイツは最近冒険稼業にハマってるらしい。冒険稼業はとかく危険が付きものさね・・・特に陸上探索では、不慮の事故に遭って命を落とす冒険者が後を絶たないんだってね」
「んふふ、陸地で襲われて死ぬだなんて日常茶飯事。不幸な事故さ・・・いいだろう、組織の連中に声を掛けといてやろう」
「・・・いいのかい?」
「ふん、アンタんとこの先代にゃ恩義がある。なぁに、小娘1人消すくらいわけないさ・・・」
「泣く子も黙るヤッファの黒髭危機一髪の曲刀捌き・・・久々に見れたりすんのかい?」
「懐かしい二つ名を・・・。あいにくとロートルは酒かっ食らって小言言ってんのがお仕事さ・・・」
「フフフ、そりゃぁ残念なことさね・・・フフ、フフフ・・・」

 そんなやり取りの一部始終に、ひっそりと聞き耳を立てる影がひとつ・・・
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