【3日目】:見習い騎士という名の奴隷になった日
オレは大海原を駆け抜けていた。イギリス海軍の軍艦サプライズ号の艦長として、仇敵フランス海軍の新型武装船をガラパゴスへと追い詰め、そしてついに打ち破ったのだ。水兵達が、艦長であるオレを讃え、合唱している。
「ラッキージャック!ラッキージャァァック!!」
見事な合唱に、オレは言い知れぬ達成感に包まれ、そして確信した。アカデミー主演男優賞はオレのものだ!と。親友の船医がブツブツ言っている。トカゲは逃げやしないのにバカな奴だ。
と、意味不明な夢から醒めると・・・そこは、薄暗い地下の一室だった。どうにも頭の芯が痺れたような感じでハッキリしない。体中がズキズキと傷むし気分は最悪だ。
「おう、新入り!気が付いたようだな。」
チョビ髭を生やしたオッサンが椅子に座っていた。名前はレナード・フォード。この部屋の室長だと言う。彼の話では、オレはトーナメントで頭を強く打って気を失い、ここで丸1日眠っていたらしい。つまり、あの女に負けたということだ。話を聞くと、あの女がトーナメントを制して合格したそうだ。つまり、1回戦であの女に負けたオレは、実質2位ってことになる。よね?さすがオレ。きっとあの女の前世はゴリラか何かだ。勝てっこない。試験に落ちてねーちゃんに何て言おう・・・と思ってたら、ヒゲのオッサンが驚愕の事実を教えてくれた。
「あ、お前、今日から騎士見習いな。今回特例で合格枠が2人になったらしいんだわ。まぁ、良かったな。」
・・・受かったらしい。何でだ?一撃でのされたのに採用だなんて意味が分からない。アホですか?騎士団のお偉いさんが、オレの将来に期待したらしいが、眉唾だ。どうせ権力者の気まぐれか何かだろう。何はともあれ、試験に落ちて姉に半殺しにされる危機は逃れた。しかし、思い出したら腹が立ってきた。あの女・・・今まで姉以外の女に負けたことはなかったのに・・・チクショウ、ちくしょうちくしょう・・・
腹いせに近くにあった机を思いっきり蹴り飛ばした。机の上に置いてあった50ダゴルが床に落ちたので、拾うフリをしてポケットに入れた。「お、おいっ!それ俺の金・・・」とレナードが激昂したが、椅子ごと蹴っ飛ばしてやったら静かになった。その髭で先輩面されると腹が立つ。部屋から出ると、鎧姿の兵士にぶつかった。ムカつく。激しく邪魔なので蹴ったら、ビビって1ダゴル渡してきた。カモだ。何度も蹴る。合計100ダゴルほど儲けた。コイツが居れば、毎日の食費には困らないかもしれない。見習い騎士も悪くない。
手に入れた金を持って、騎士団専用の食堂で何日かぶりの食事をした。気のせいか、妙にう○こ臭かったが美味かった。生き返る。明朝、騎士見習いとして配属される騎士団の面々と会合があるらしい。今日は、城の中をブラブラと探索して寝ることにする。明日が憂鬱だ。
※当日記は、1月27日に発売されたPS2専用ゲーム『ラジアータ†ストーリーズ』をプレイ中の管理人が、主人公のジャック=ラッセルになりきってつけた日記です。ラジアータってどんなゲーム?どんなお話?という方に、ネタバレしない程度に日記風にストーリーを綴ってみました。なお、ジャックの心情に関して、若干の脚色がなされているところもありますが、ご了承下さい。
オレは大海原を駆け抜けていた。イギリス海軍の軍艦サプライズ号の艦長として、仇敵フランス海軍の新型武装船をガラパゴスへと追い詰め、そしてついに打ち破ったのだ。水兵達が、艦長であるオレを讃え、合唱している。
「ラッキージャック!ラッキージャァァック!!」
見事な合唱に、オレは言い知れぬ達成感に包まれ、そして確信した。アカデミー主演男優賞はオレのものだ!と。親友の船医がブツブツ言っている。トカゲは逃げやしないのにバカな奴だ。
と、意味不明な夢から醒めると・・・そこは、薄暗い地下の一室だった。どうにも頭の芯が痺れたような感じでハッキリしない。体中がズキズキと傷むし気分は最悪だ。
「おう、新入り!気が付いたようだな。」
チョビ髭を生やしたオッサンが椅子に座っていた。名前はレナード・フォード。この部屋の室長だと言う。彼の話では、オレはトーナメントで頭を強く打って気を失い、ここで丸1日眠っていたらしい。つまり、あの女に負けたということだ。話を聞くと、あの女がトーナメントを制して合格したそうだ。つまり、1回戦であの女に負けたオレは、実質2位ってことになる。よね?さすがオレ。きっとあの女の前世はゴリラか何かだ。勝てっこない。試験に落ちてねーちゃんに何て言おう・・・と思ってたら、ヒゲのオッサンが驚愕の事実を教えてくれた。
「あ、お前、今日から騎士見習いな。今回特例で合格枠が2人になったらしいんだわ。まぁ、良かったな。」
・・・受かったらしい。何でだ?一撃でのされたのに採用だなんて意味が分からない。アホですか?騎士団のお偉いさんが、オレの将来に期待したらしいが、眉唾だ。どうせ権力者の気まぐれか何かだろう。何はともあれ、試験に落ちて姉に半殺しにされる危機は逃れた。しかし、思い出したら腹が立ってきた。あの女・・・今まで姉以外の女に負けたことはなかったのに・・・チクショウ、ちくしょうちくしょう・・・
腹いせに近くにあった机を思いっきり蹴り飛ばした。机の上に置いてあった50ダゴルが床に落ちたので、拾うフリをしてポケットに入れた。「お、おいっ!それ俺の金・・・」とレナードが激昂したが、椅子ごと蹴っ飛ばしてやったら静かになった。その髭で先輩面されると腹が立つ。部屋から出ると、鎧姿の兵士にぶつかった。ムカつく。激しく邪魔なので蹴ったら、ビビって1ダゴル渡してきた。カモだ。何度も蹴る。合計100ダゴルほど儲けた。コイツが居れば、毎日の食費には困らないかもしれない。見習い騎士も悪くない。
手に入れた金を持って、騎士団専用の食堂で何日かぶりの食事をした。気のせいか、妙にう○こ臭かったが美味かった。生き返る。明朝、騎士見習いとして配属される騎士団の面々と会合があるらしい。今日は、城の中をブラブラと探索して寝ることにする。明日が憂鬱だ。
-つづく-
※当日記は、1月27日に発売されたPS2専用ゲーム『ラジアータ†ストーリーズ』をプレイ中の管理人が、主人公のジャック=ラッセルになりきってつけた日記です。ラジアータってどんなゲーム?どんなお話?という方に、ネタバレしない程度に日記風にストーリーを綴ってみました。なお、ジャックの心情に関して、若干の脚色がなされているところもありますが、ご了承下さい。
とまぁ、何だかんだと続くのである。しばらくは。本人、ラジアータストーリーズの販促のつもりで書いているが、この文章を見て「買おう!」と思う人はまず居ないだろう。てか、そう思う人が居たら親の顔が見てみt・・・げふっ。
※マスター・アンド・コマンダー/2003年【米】
ラッセル・クロウ主演の海洋アクションロマン大作。彼の演じる艦長の名はラッキージャックことジャック・オーブリー。略して「ジャック=ラッセル」
※蹴り/×ボタン
○ボタンが「調べる」なのは今更言うまでもないだろうが、このゲームは×ボタンで「蹴る」のである。街やフィールドで目にする小物(机、椅子、石、木など)は全て蹴れる。蹴ることによって、アイテムが手に入ることもあるのだ。蹴ってばかりで調べるのを忘れがちになるのが難点。そして蹴れるのはモノだけではない・・・が、それはまた次回以降の日記にて。
※マスター・アンド・コマンダー/2003年【米】
ラッセル・クロウ主演の海洋アクションロマン大作。彼の演じる艦長の名はラッキージャックことジャック・オーブリー。略して「ジャック=ラッセル」
※蹴り/×ボタン
○ボタンが「調べる」なのは今更言うまでもないだろうが、このゲームは×ボタンで「蹴る」のである。街やフィールドで目にする小物(机、椅子、石、木など)は全て蹴れる。蹴ることによって、アイテムが手に入ることもあるのだ。蹴ってばかりで調べるのを忘れがちになるのが難点。そして蹴れるのはモノだけではない・・・が、それはまた次回以降の日記にて。
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